空手@ライフスタイル

空手とライフスタイル



空手発祥の謎と複雑な源流には物語がある!
この【空手@ライフスタイル】では
 空手の発祥について
 空手誕生の歴史
 どんな武道なのか?
 空手のセールスポイント
をご紹介します。


1970年代には「地上最強のカラテ」と呼ばれた
空手をあなたも体験してみては如何ですか?
スポンサードリンク



◆空手の歴史◆
空手道(からてどう)は、沖縄で発祥し日本で発展した手足で
打撃技を行なう武道です。


沖縄から伝わったときは『唐手』と称していましたが、
後に『空手』と改称されました。


現在、普及している空手は、素手の打撃格闘技ですが、沖縄での唐手には
棍(棒)などを用いた武器術も伝わっており、本来は総合武術であり、
関節技や投げ技も多用されたものです。


失伝した技を他の競技から取り入れて補う形で、総合的な武術への回帰、
または新たな総合武道へと進化を目指す流派も存在しています。




謎の多い空手の歴史
古来、琉球には『手(ティー)』と呼ばれる格闘技が存在したと言われています。


この『手』と呼ばれるものは複数説あり、古来、海洋貿易が盛んに
行われていた琉球の特性から、東南アジア系の武術が伝わったのでは
ないのか?と言われています。


理由は現存する東南アジアの武術に多くの近似点が見られるからです。


唐手・フ発展:複数の有力説
?@中国拳法が1300年代後期に琉球へ伝わり融合して生まれたのが
 唐手(琉球語の発音は「トゥーディー」)で、これは文字どおり中国の
 『手』格闘技法であることを意味する。


?A1500年代の尚真王時代の「禁武政策」による武器の使用・武術の禁止に
 伴い、規制から逃れて徒手空拳による鍛錬を行い質が高まり発展した
 という説。


?B薩摩藩による慶長14年(1609年)の琉球侵攻による影響により
 薩摩藩によって武器使用を禁じられた琉球の人々が、刀や槍を使用せずに
 自らの身体や農具・漁具を武器として戦う技法を発達させること
 となったという説。


?C琉球士族の間で薩摩藩から伝わった示現流剣術が盛んであったことから、
 空手道にも受け継がれた唐手の一撃必殺を追求する理念は、
 示現流の影響とする説。


この時期の形態の唐手は、現在では「琉球空手」・「琉球古武道」と呼ばれて
現代の空手と区別されています。


唐手に流派が登場するのは、昭和に入ってからのことです。


それ以前は、唐手の盛んだった地域名から、『首里手』・『泊手』『那覇手』の
大まかに3つに分類されていました。


唐手から空手へ
明治42年(1909年)、沖縄県立中学校の体育科に『唐手』が採用されます。


それが大正時代にはいって富名腰義珍(後の船越義珍)や本部朝基らに
よって本土へ紹介されました。


当時は、まだ『唐手』と呼ばれていましたが、昭和10年頃に船越が仏教の
「空の概念」と結びつけて「空手」と改名したと言われています。


この時、船越は沖縄の同士達に相談せずに改名してしまったため、
批判されたと言われています。


もっとも最近の研究では、糸洲安恒の門下である花城長茂が、
明治38年(1905年)にすでに「空手」という名称を使用していたことが
明らかとなっています。


空手は始めのころは柔道の分類の下におかれていたこともあったと
言われています。


そのため、差別化を図るために柔術的な技を除外し、
打撃技に特化していきます。


さらに型の立ち方(流派によっては型の名称も)を改変し、沖縄から組み手が
伝わらなかったために本土で新たな組み手を加え、棍(棒)などの武器術を
なくして現在の「空手」が誕生したとい言われています。


しかし、この改変については、現在でも時々批判的な見解が出される
ことがあるようです・・・・




空手の流派と団体
空手の流派は日本全国、津々浦々に多数の流派が現存し、
それぞれが特徴を持っているようです。


ここは、僕の独断により『極真空手』を中心にそこから分派した各空手団体
について簡潔に紹介します。


僕が小学生の頃(1970年代)には、「極真カラテが地上最強」と
言われている時代でした。


「極真でなければカラテにあらず」といった時代でした。


その背景には格闘技漫画の『空手バカ一代』が空手ブームの火付け役に
なっていたのも理由の一つでしょう。


その主人公が、極真会館の創始者 大山倍達です。


極真会館とは
極真会館は、“ゴッド・ハンド”と恐れられた“牛殺し”大山倍達十段が
創始した空手団体。


正式名称は『国際空手道連盟極真会館』です。


大山は、1938年9月に船越義珍に入門し、その後松濤館流と剛柔流を
主に学び、終戦後は千葉の清澄山などでの山籠りの修行をしました。


そして1947年に京都で開催された戦後初の空手道選手権で優勝します。


戦後、大山が千葉県館山にて待田京介少年(後に有名な映画スターとなり、
現在は総本部特別顧問)を初めて弟子にすることになり空手道場としての
歴史が始まりました。


1952年、柔道の遠藤幸吉四段と渡米し、1年間ほど滞在して全米各地で
空手のデモンストレーションを行いながら、プロレスラーやプロボクサーと
対決し全勝する。


ビール瓶の首から上の部分を手刀で切り落とした時、米国人は驚嘆し
「God Hand」と呼んだ。


また人間以外では?猛牛を倒し(合計47頭、うち4頭は即死)、
その映像は映画『猛牛と戦う空手』として公開されました。


その後、世界各国を渡り歩いてさまざまな格闘技を研究し、
直接打撃制の空手(フルコンタクト空手)を創始しました。


このエピソードは、梶原一騎原作の劇画『空手バカ一代』などに
描写されています。


興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。


その後、東京池袋に大山道場を開き、それが現在の『極真会館』となる。


直接打撃制(フルコンタクト)を提唱していたため伝統的な空手流派から
異端扱いされますが、若者たちから支持され1969年には第一回全国大会を
開催し、その名を轟かすようになる。


「地上最強のカラテ」を標榜して世界を席巻、1975年には第一回世界大会を開催する。


世界大会は現在でも4年ごとに開催している。


また、大山の高弟たちが世界の国々に支部長として赴任して
極真空手の普及に努めた。


その結果、極真会館は世界有数の空手団体にまで成長することとなる。


日本での『極真空手』人気は、大山の義兄弟であった
梶原一騎(劇画原作者)による劇画『空手バカ一代』(1971年〜)や、
映画『地上最強のカラテ1・2』・『最強最後のカラテ』のヒットによる影響も
大きかったようです。


アントニオ猪木率いる新日本プロレスに協力し、
猪木と“熊殺し”ウイリー・ウイリアムスが異種格闘技戦のリングで
戦ったこともある。





大山倍達のDNAを受け継ぐ極真会館以外の主な団体
大山の死後、極真会館を離脱した空手家が別団体を創設し、
分派活動が続いた。


「極真空手」を標榜する団体は極真会館以外では、
『新極真会』『極真館』・『極真空手清武会』・『極真空手増田道場』
などがあります。


どの団体も共通していることは
大山を創始者としての“極真空手の正統性”を主張していることが特徴です。


それぞれの団体に多数の選手や一般門下生が在籍しており、全世界大会や全日本大会など各種大会が行われています。


なお、分派した後、極真会館から独立した団体として、
黒澤浩樹氏の『黒澤道場』・数見肇氏の『数見道場』などがありますが、
これらの団体は『極真空手』を標榜していません。


新極真会
新極真会は、フルコンタクト系の空手団体。
正式名称は、『NPO法人全世界空手道連盟新極真会』です。
第5回全世界空手道選手権大会王者の緑健児氏が代表理事を務めています。




正道会館
正道会館は、1980年、当時極真会館芦原道場大阪支部の支部長だった石井和義氏が設立した空手団体。


フルコンタクト空手の競技で勝つ為の実践的なスタイルを提唱し、
様々なオープントーナメントで選手が活躍した。


後に「USA大山空手VS正道空手5対5マッチ」、
「トーワ杯カラテジャパンオープン」「格闘技オリンピック」やリングス参戦など
を経てキックボクシング形式でも活動しています。


1993年に『K-1Grand Prix』を開催し、これが日本の格闘技ブームの
火付け役となって現在に至る。




大道塾空道
大道塾空道とは、極真会館第9回全日本空手道選手権で王者となった
東孝氏により1981年に創始された、格闘空手(後に空道)を標榜する団体。


日本国内に100箇所を越える支部があります。
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、K−1やU系団体と共に
日本における格闘技ブームの一翼を担った団体。


本土に伝わる前の「唐手」は本来投げ技や関節技を含んだ
総合武道であったという認識から、従来の空手の枠に囚われない武道を
目指している。


その後2001年に世界大会を開催したのを機に『空手道』の名を捨て
『空道』に改称している。「大道」は仏教用語の「大道無門」に由来する。


『空道』は突き、蹴りに加え、投げ、頭突き、肘打ち、金的蹴り、寝技、寸止め
マウントパンチ、関節技などあらゆる攻撃が認められており、
どちらかと言えば『総合格闘技』に近いものです。


また市原海樹選手は1994年3月11日に開催された
UFC−2(第二回アルティメット大会)に日本人として
初めて参戦する。


ホイス・グレイシーと対戦するも、テイクダウンを
奪われ5分6秒/送り襟締めでタップアウトした。


市原海樹選手は日本人格闘家としてはじめて、
『アルティメット大会』に参加した空手家です。












◆『空手』ってどんな武道なの?◆
徒手空拳で、拳足を用いた打撃技を特徴とし、現在では世界各地で
有効な格闘技、スポーツとして行なわれています。


また、段級位制をとっている。


講道館に統一されている柔道とは異なり、現在、空手には多数の流派が
存在し、形態や試合規則も全く異なります。


大きく分けると、
 沖縄等にある古伝空手
 全空連傘下のスポーツ空手(伝統派空手ともいう)
 極真会館等のフルコンタクト空手
の3つである。




◆空手のセールスポイント◆
フルコンタクト空手と聞くと「ケガをするのではないのか?」とか
「運動経験が無い初心者でも大丈夫だろうか?」等等、心配される方も
多いようです。


しかし、K−1ファイターを目指すのなら話は別ですが、体力と年齢に応じた
無理のない練習がほとんどの空手道場で可能となっています。


また空手は基本運動が左右対称です。
突きや蹴りも左右の手足を使用し体重移動も当然同じです。
つまりバランス運動なので、身体をバランスよく鍛えることができる武道です。


ちなみに、水泳のシンクロでシドニー五輪のとき日本のチームが
演じたテーマが『空手』でした。


結果は銀メダルでしたが、海外の選手たちから憧れの目で
見られたそうです。


空手の動作は力強く、なおかつ美しいということですね!


あなたも空手をはじめて、心身ともに強く、そして美しく鍛えてみては
如何ですか?




このページのトップへ戻る
 格闘技@ライフスタイル-TOP


 格闘技@スポーツ


 格闘技@歴史アーカイブス


 格闘技@トレーニング&フィットネス


 格闘技@食事&ダイエット


 格闘技@護身術


 格闘技@アンチエイジング


 格闘技@ミュージック&ファッション


 柔道@ライフスタイル


 柔術@ライフスタイル


 空手@ライフスタイル


 合気道@ライフスタイル


 キックボクシング@ライフスタイル


 総合格闘技@ライフスタイル


 お役立ち@リンク集



 管理人@プロフィール


 お問い合わせ@相互リンクについて
 オマケも観てね!


格闘技@豆々小事典
武道家&格闘家@豆々小事典
武道&格闘技用語@豆々小事典


スポンサードリンク


Copyright (C)格闘技@ライフスタイルAll Rights Reserved