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嘉納治五郎 師範
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◆柔道誕生の歴史◆
≪柔道の創始者 嘉納治五郎師範≫
『柔道』は1882年に嘉納治五郎師範に
よって創始されました。
正式名称『講道館 柔道』
『講道館』とは、柔道の創始者である
嘉納師範が興した柔道の総本山です。
2006年現在、『財団法人 講道館』として柔道普及のための活動を
行っています。
古流柔術は12世紀以降の武家社会の中で、『武芸十八般』と言われる
武士の武術の一つとして発展しました。
幕末までに100を越える流派が存在したと言われています。
しかし明治維新以降、古流柔術の練習者は減少していきます。
明治10年(1877年)に嘉納師範は現在の東京大学に入学しました。
同時に、当時体が弱かった嘉納師範は古流柔術の修行を始めます。
そして、当身技、固技、絞め技を中心とする『天神真楊流柔術』と
投げ技を中心とする『起倒流柔術』の技を基礎に、嘉納師範がそれらを
独自の理論で整理、体系化を図り古流柔術の修行面に加えて人間教育の
手段として『柔道』と名付けました。
明治15年(1882年)に、嘉納師範は、東京下谷の永昌寺に講道館を
創設しました。
これが、後に『講道館 柔道』と呼ばれるものです。
『講道館柔道』とは
嘉納師範は、「天下の大道を学ぶ」ものとし、その教育の場として「講道館」を
創設しました。
講道という語には、道を学び、明らかにし、実践するという意味があります。
講道館柔道と名付けて柔道の本質を明らかにしているところに、嘉納師範が、いかに道を重んじ、その修行を一生の大事としていたかを知ることができます。
嘉納師範は、柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛練して
強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、
社会に貢献することであると示しています。
≪講道館 柔道の発展≫
当時、講道館柔道は、明治維新後にできた武道の流派であったため、
その優位性を証明するため江戸時代までに179流派を数えた
殆どの古流柔術と他流試合を行い勝利し続けました。
※この頃、空手はまだ日本に渡って来ていません。
講道館柔道が勝利し続けた理由の一つに古流柔術というのは、
普通、型稽古だけで実戦(乱取り)がありませんでした。
試合では日夜乱取りを行い実戦として研究されてきた講道館柔道の敵では
ありませんでした。
当時の日本における最強格闘技(キング・オブ・スポーツ)・・・・
それが講道館柔道だったのです。
1886年(明治19年)の警視庁武術大会で講道館柔道が古流柔術諸派に
勝ったことにより、講道館柔道が警察の正課科目として採用され、
現在の柔道の発展の起点となりました。
講道館四天王の一人、西郷四郎は警視庁武術大会で戸塚派揚心流の
好地圓太郎(同流の照島太郎とする文献もあり)に勝ち、勝利に貢献しました。
※ 西郷四郎の得意技はあの有名な「山嵐」です。
小説『姿三四郎』は西郷四郎がモデルとなっています。
≪柔道の国際的な競技としての普及≫
柔道は1964年の東京オリンピックで、正式種目となります。
女子柔道も、1988年のソウルオリンピックで公開競技となり、
1992年のバルセロナオリンピックでは正式種目に採用された。
現在は、世界中に普及し、国際柔道連盟の加盟国・地域も187カ国あります。
※ 国際柔道連盟(IJF)の規約第1条には「IJFは嘉納治五郎により
創設されたものを柔道と認める。」と明記されています。
◆柔道ってどんな格闘技なのか?◆
≪ルール≫
ルールは講道館柔道試合審判規定と国際柔道連盟試合審判規定の
2つがあります。
試合場は、8m×8mから10m×10m四方の畳上で行なわれます。

講道館 7階大道場
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講道館規定67種類、国際規定66種類の「投げ技」と
29種類(講道館,国際共)の「固技」を使って、相手を制することを競います。
試合は規定の試合時間の中で行われ、優勢なものの勝ちとなるが、「一本」の場合残り時間にかかわらず
その時点で試合は終了します。
また、両者に投げ技や抑え込みによるスコアがなかった場合には、
試合を同じ時間延長しどちらかが先にポイントをとった時点で
試合終了となる(ゴールデンスコア方式)があります。
それでもなお時間切れになった場合は主審および副審の判定により
優勢勝ちが告げられます。
大会の規定によっては引き分けとする場合もあります。
試合時間はオリンピックをはじめとした公式大会では5分ですが、
中学や高校または、一般の試合では4分や3分で試合終了としている大会
もあります。
≪段級位制≫
段級位制は、数字の大きい級位から始まり、上達につれて数字の
小さな級位となり、初段の上はまた数字の大きな段位になって行きます。
段級位制は囲碁、将棋において古くから行われていますが、それを最初に
武道に導入したのは、講道館柔道です。
現在、剣道や空手道など、他の武道においても段級位制が
採られていますが、柔道を参考にしたといわれています。
初段が黒帯というのは広く知られていますが、クロオビは英語圏でも通用する単語となっています。
もともと柔道着の帯は洗濯しないのが基本です。
稽古の年月を重ねるうちに黒くなっていくことから、黒帯が強さの象徴と
なりました。
茶帯が白から黒に至る中途に設定されているのはこの残存形式であるとも
言われています。
成年部の場合の帯と段級位の関係は以下のようになっています。
(四級以下については、道場によって違いもあります)
四級以下:白帯
三級から一級:茶帯
初段から五段:黒帯 (初段は満14歳以上)
六段から八段:紅白帯
九段から十段:紅(赤)帯
※ 六段以上は黒帯でも構わない。
※ 女子部は国内ルールでは1/5幅の白線入りだが、国際ルールでは
男女とも同じものを用いています。
※ 国際ルールを用いる国内の大会では、女子は白線入り帯を締めても
よいことになっているのがほとんどです。
※ 過去を含めて十段所有者は15人のみ。2006年1月に醍醐敏郎氏、
大澤慶己氏、安部一郎氏の3氏が昇段しました。
それまでの十段所有者はいずれも故人。
三船久蔵・正力松太郎・小谷澄之磯貝一・飯塚国三郎・山下義韶など

嘉納師範(向右)と三船久蔵(写真:三船十段記念館)
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≪技の分類≫
投技
相手を制しながら背を大きく畳につくように、相当な強さと速さをもって
投げたとき「一本」となります。
「一本」に準ずるスコアは「技あり」、「技あり」に準ずるスコアは「有効」、
さらに下には「効果」があります。
「技あり」2回で、合わせて「一本」になりますが、「有効」・「効果」は、
何回とっても合わせ「一本」にはなりません。
※講道館規定は有効まで
固技
国際審判規定では相手の背,両肩または片方の肩を畳につくように制し,
25秒間経過すると、「一本」勝ちとなります。
20秒以上25秒未満で「技あり」、15秒以上20秒未満で「有効」、
10秒以上15秒未満で「効果」です。
なお、講道館規定では30秒で「一本」、25秒以上30秒未満で「技有り」、
20秒以上25秒未満で「有効」となります。
絞め技、関節技については、相手が「参った」の合図(相手の体若しくは畳を
審判に分かるように2〜3回たたく)をすれば「一本」勝ちになります。
関節技の場合、「参った」をするかどうかは、完全に本人の自由です。
従って、肘や肩を脱臼しても勝つ自信がある場合、「参った」をしないことが
ありますが、非常に危険なので勧められません。
ある意味、柔道ではいさぎ良さも大切です。
絞め技で相手が失神した(落ちた)場合は、「一本」となります。
≪柔道形について≫
柔道において、技の習得のために行うもので、一般には単に「形」と
呼ばれます。
形(型)は日本の武道(武術)に普遍的に見られる修行法で、
技を掛ける「取り」と技を受ける「受け」にわかれ、決められた手順と
フォームで技を掛け、それを反復することによってその技の理論を習得する
ものです。
柔道形には投の形、固の形、極の形、講道館護身術、
精力善用国民体育の形、柔の形、五の形、古式の形があります。
柔道形の中には、試合や乱取りでは禁止されている技を含むものもあります。
昇段審査で審査の対象となり、また、形の大会もあります。
現代の柔道では、技の習得に際して、形よりも自由度の高い「打ち込み」や
「投げ込み」といった練習法が多く用いられます。
「打ち込み」や「投げ込み」は「取り」の体格にあわせ、
連絡変化(コンビネーション・連続技)を組み入れるといった
独自の工夫を加えて、技を反復することができます。
≪流派について≫
近代柔道は、その創始者である嘉納師範が存命中の講道館から、
直接的に国内海外に広く普及したため、流派として「講道館柔道」と並んで
挙げられるようなものが、基本的には存在しません。
あえて挙げるとすれば、講道館が認めるものとは異なるルール(主に寝技)で
競技を行う高専柔道や、前田光世から受け継がれたブラジリアン柔術の
各派が存在するだけです。
高専柔道とは、旧制高等学校・旧制専門学校の柔道大会で行なわれた
寝技中心の柔道の略称を指します。
立ち技から直接寝技に引き込むことが認められ、優勢勝ちがないなど、
講道館とはルールが異なります。
柔道における三角絞めは高専柔道から生まれました。
現在、高専柔道の正式な試合は行なわれていませんが、一部では高専柔道の技を研究している道場もあります。
◆柔道のセールスポイント◆
「精力善用」「自他共栄」を基本理念とし、
「柔よく剛を制す」を
真髄としています。
単なる勝利至上主義ではなく、
精神鍛錬を目的としている武道です。
柔道の楽しさは、本気で勝負をしても受身さえ取ることが出来れば怪我を
することがほとんどありません。
この醍醐味は他の格闘技ではなかなか味わえません。
やはり打撃系格闘技などよりは、危険度がかなり低くなります。
また柔道の投げ技や寝技は格闘技の基本と言えます。
グレイシー柔術も元々は柔道からスピンオフ(派生)したものです。
※詳しくは柔術@ライフスタイルをご覧下さい。
そういう意味では「講道館」が『バーリトゥード(Vale−Tudo)』発祥の地とも
言えますね!
現在、総合格闘技で活躍している格闘家で柔道経験者はかなり数多くいます。
アブダビコンバットで寝技世界一になった菊田早苗選手も柔道出身です。
そんな格闘技としての魅力に溢れる柔道をあなたも創めてみては
如何でしょうか?
間違いなく面白いですよ!
このサイト内の管理人@プロフィールで
≪実録:僕が黒帯になるまでの歩み≫を公開しています。
これは僕が柔道の総本山「講道館」の「学校 講道館」というカリキュラムに
「なぜ41歳で入門し、どのようにして黒帯になったのか?」を記してみました。
柔道と格闘技への熱い思いを綴っていますのでそちらも併せてご覧下さい。
最後に一言・・・・「柔道最高!格闘技最高!」
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